嚥下障害
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嚥下障害
嚥下(えんげ)障害とは種々の原因によって嚥下(えんげ)の機能が損なわれること。
嚥下(えんげ)障害は誤嚥(ごえん)性肺炎の原因となり、栄養摂取に経管栄養や胃瘻(いろう)を必要とすることがある障害です。
原因としては、発達期(おおむね18歳未満)における発達障害や、発達期以降では様々な疾病や障害、またはその後遺症によって起こります。嚥下(えんげ)障害の原因は器質的原因、機能的原因、心理的原因の3つに大別されます。歯科で対応できるのはそのうち器質的原因、機能的原因に関するものになります。
こんな悩みありませんか?
- 食べたいものが食べられない
- 食事が長くかかる
- よくむせる
- たんがからむ
- 食事が億劫になってきた
- ものが飲み込みづらい
- 食べた後声がかすれる
嚥下障害にお困りの方
どんな人が多いの?
このような方のなかには嚥下障害でお困りの場合があります。嚥下(えんげ)障害は、対処しないと十分な栄養や水分が口から摂ることができずに痩せてきたり、症状が進んでさらに口から食べられなくなってしまいます。誤嚥性肺炎の原因になります。しかしながら、「適切なトレーニング(訓練)」と「工夫」で嚥下(えんげ)障害は改善される可能性があります。
モノが食べられなくなる、食べにくくなる、食べたものが肺に入ってしまうなどの原因のうち、口腔(くち)に関係するものとしては、「唇」「舌」「軟口蓋」部分のどこかあるいは重複してトラブルが隠れています。
どの部分にトラブルがあるのかを診断し、改善の為のトレーニング(訓練)と工夫を施す事で、少なくとも現状維持、そして改善をめざしていきます。
- 脳卒中の既往がある
- 交通事故などで頭部外傷の後遺症がある
- パーキンソン病などの神経・筋疾患に罹患している
- 高齢で寝たきりになっている
- 頸部・上部消化管の手術の後
状態に応じたアドバイス
嚥下障害を改善するには「トレーニング」と「工夫」につきます。トレーニング(訓練)をおこなうにはまず「唇」「舌」「軟口蓋」のどの部分にトラブルがあるのかを診断します。そして、それぞれの状態に応じたトレーニングをおこないますので、複雑に考えずに、まずは気軽にご相談ください。
嚥下障害の方へ
藤田歯科医院だからできる
嚥下障害の治療は「訓練(トレーニング)」と「工夫」のほか、当院だからこそ出来る第三の選択があります。それは、「唇」「舌」「軟口蓋」のうち、舌や軟口蓋のトラブルに応じて機能を補助する装置を作ることです。その代表的なスピーチエイドという装置は、それによって機能の達成を補助するのみならず、訓練にも用いることができる装置です。
しかしながらその作成から訓練までを専門的に取り扱ったドクターはほとんどおらず、大学病院以外では関西でも数人程度しかいません。
当院の藤田義典は、大阪大学歯学部附属病院顎口腔機能治療部でスピーチエイドを専門的に扱い、学位論文のテーマはスピーチエイドに関する物でした。すなわち、スピーチエイドなどの装置に関しては多少なりとも自負はあり、当医院だからこそ出来る装置を使った治療という第三の選択が可能です。
よくある質問
治療は痛くないですか?
内視鏡を使用して検査する場合がありますが、その時は痛みを感じられる患者様もいらっしゃいます。ただし内視鏡の使用は、治療の毎回ではありません。また、前もってご説明をさせていただきますのでご安心下さい。
必ずよくなりますか?
機能障害を呈する場合、機能させないと低下していくことがあります。したがって、第一の目的は現状を維持することです。そのうえで「トレーニング(訓練)」や「工夫」があります。しかし、機能の向上の幅は患者様によって異なります。また、患者様に応じて作成した装置を利用する事で、ある程度まで一気に機能が改善される患者様もいらっしゃいますが、効果がでるまでに時間がかかる患者様もいらっしゃいます。実は、患者様やご家族、周囲の方のご理解、ご協力が何よりも重要なので、患者様と私たちだけでなく、このような周囲の方と一緒に治療を行うことが必要になります。
デイサービスで他の人と一緒にお弁当を食べられるようにしてあげたいんですが可能でしょうか?
患者様の状況により異なってきますが、ご家族の方の希望を出来るだけ叶えるよう、治療してまいります。お弁当などに関しては工夫をする事で実際に食べられるようになった患者様もいらっしゃいますので、まずはご相談下さい。